エアコンクリーニング

【まとめ】エアコンを市販のスプレーで掃除する前に知っておくべき色んなこと

「エアコンの掃除をしたいけど、プロの業者に頼むと高いから自分でやっちゃお!」と思う方も多いと思います。

でも、ちょっと待って!!

エアコンは精密機器。

水をかけてはいけない部分もありますし、配線の接続も難しい。

そもそも、市販のエアコン掃除スプレーなんかでエアコンがキレイになるのでしょうか。。。

 スプレーは安いけど、姫にもできるかな・・
姫は無理だと思う・・・

そこで、今回はスプレーでエアコン掃除するのと、プロにお願いするのでは、どんな差が生じるのか、また、スプレーでエアコンを掃除する場合の注意点や掃除方法をまとめました。

おすすめスプレーの紹介もあるよ!

スプレー

プロ

価格

500円~

1万円~

掃除できる場所

ファン、アルミフィン

全て(ファン、アルミフィン、ドレンパンetc
手間・準備 作業スペース作り、エアコンと周囲の養生、汚水の処理、後片付け

なし(プロにお任せ)

頻度

1年に一度

2年に一度

室外機の掃除の可否

所要時間

1時間前後

2時間前後

(掃除機能付きは

+2時間前後)

掃除できる機種(エアコンタイプ)

掃除機能あり

掃除機能なし

掃除機能あり

掃除機能なし

天井埋め込み型

ごみの処理

養生シート、スプレー缶など

なし(プロにお任せ)

 

どう違う?自分でスプレーで掃除vsプロのエアコンクリーニング

一番の違いは汚れを落とす範囲と量

スプレーによる掃除とプロの掃除では何と言っても汚れを落とす範囲と量が違います。

なぜ違いが生じるのか

スプレーによる掃除では主にアルミフィン(熱交換機)や送風ファンを掃除することになりますが、アルミフィンであればフィルターを外して見えた部分だけ、ファンであれば送風口からスプレーのノズルを突っ込める範囲だけの掃除となります。一方、プロはフィルターや全体を覆うカバーを分解してカバーの裏側も掃除する上に、アルミフィンを剥き出しにした状態で専用の洗剤を散布して高圧洗浄により大量の水で洗い流します。また、ファンに関しても念入りに専用の洗剤を散布してファンの奥まで洗剤を浸透させてから高圧洗浄により大量の水で洗い流します。これらを可能にするほどプロは掃除のためにお金をかけて掃除用の工具や機械を揃えていますので、スプレー1つよりも掃除できる範囲は圧倒的に広く、より多くの汚れを落とします。

エアコン掃除スプレーの成分とデメリット

「掃除スプレー」の成分はなに?

掃除スプレーの主な成分は「アルカリ性の薬品」、「アルコール」、「界面活性剤」と「水」です。アルカリ性は油脂やタンパク質を溶かす働きがありますのでアルミフィンに付いた油汚れや雑菌、カビを溶かします。アルコールは消毒作用があり雑菌やカビを消毒し、揮発性が高いのでスプレー跡が乾きやすいようにします。界面活性剤は汚れを浮き上がらせて流れ落ちやすいようにする働きがあります。これらの作用によってスプレーは汚れを溶かして浮き上がらせて流すように掃除する仕組みとなっています。スプレーの成分はスプレーによって様々ですので、成分表示をよく確認しましょう!

スプレーをオススメできない理由

・故障の原因になる

スプレーに入っている液体の量は高圧洗浄に比べ少ないため、掃除した汚れをホコリごと十分に流せずにドレンパンの排水口に詰まらせて水漏れの原因となる他、スプレーが予想以上に飛び散って電装部にかかりショートなどの故障の原因となる恐れがあります。また、洗剤がアルミフィンなどの金属部分に残っていれば金属を腐食し、傷める恐れもあります。

・有毒である

スプレーの主成分であるアルカリ性の成分は雑菌はもちろん人体の細胞や皮脂も溶かします。飛散した洗剤が目に入れば失明する可能性がある上、吸引すればのどや肺を痛めて喘息の原因などになりますし、触れば皮膚が荒れてしまいます。掃除をした後も洗剤の成分が残っている場合は徐々に揮発した成分が送風と共に空気中に混じり、吸引する恐れもあります。また、壁紙や床材、家具などに洗剤が付着してしまえば素材を傷めたり変色する恐れもあります。

・手間が掛かって疲れる

基本的に目の上の高さのエアコンにスプレーをしますので、長時間にわたり上を向きながら腕を上げて作業をする必要があります。また、慣れない養生などの準備や後片付けなど自分で行う手間が掛かって疲労が溜まり、腰など身体を痛める恐れがあります。脚立を使って作業する場合は、足を滑らせるなどにより転落して思わぬ怪我に繋がる恐れもあります。また、掃除の後にはスプレー缶などのゴミの分別といった手間も掛かります。

3.それでも自分がスプレーで掃除すると決意したならば心がけること

市販のスプレーを選ぶ上での注意点

①選ぶうえでの注意点/ポイント

・アルミフィン用
長細いノズルが無かったり霧吹きの形をしているものは主にアルミフィン用です。また、スプレーの中でもアルカリ電解水が入っているものがオススメです。アルカリ電解水は汚れとの反応や時間経過でただの水になりますので、洗剤の成分が残って送風と共にこちらに届く事も無いので比較的安全です。

・ファン用
長細いノズルがあるものはファン用です。エアコンの内部にファンがあるため、基本的に霧吹きやノズルが無いタイプでは十分に洗剤が届きませんので注意して下さい。洗剤成分が残っていると直に送風で人に影響が出ますので、リンス用スプレーなど洗い流す洗浄剤が付いていると比較的良いです。

おすすめのエアコンクリーニングスプレー(アルミフィン用/ファン用)

・アルミフィン用

「エアコンクリーナーAg消臭プラス」がオススメです。アルカリ性の成分や抗菌成分が身体に影響を及ぼす危険があるというデメリットはありますが、界面活性剤などは不使用で主成分のアルカリ電解水は水になりますので、比較的洗剤が残らずに安全に使いやすいと思います。

・ファン用

「くうきれい エアコン送風ファンクリーナー」がオススメです。養生シートを取付ける手間が掛かるというデメリットはありますが、洗浄剤のリンス用スプレーもセットとなっていますので、比較的洗剤成分が残らないように洗い流せると思います。

エアコンスプレーを使う前の準備

・新聞紙もしくはレジャーシート(床に敷きます)
・ビニール袋(45L)もしくはマスカー(電装部や壁紙などの養生をします)
・ハサミ (ビニール袋などを切ります)
・養生テープ (ビニール袋などを貼ります)
・ゴム手袋(手の肌荒れを予防します)
・保護メガネ(洗剤が目に入りにくくします)
・マスク(洗剤やホコリなどの吸引を予防します)
・雑巾もしくはタオル(飛び散ったスプレーなどを拭き取ります)
・バケツ(汚水を回収したりします)
・掃除機(アルミフィン表面のホコリなどを吸います)
・脚立(エアコンに手が届くようにします)
・掃除スプレー(アルミフィンやファンの洗剤です)
・水用スプレー(洗剤を流します)

スプレーでのエアコン掃除方法

1 作業スペースを作る
2 窓を開けて換気する
3 コンセントを抜く
4 周囲を養生する
(注意点:家電製品など絶対に濡らしたくない所を覆って下さい!)
5 外観パネルを取る
6 電装部を養生する
7 フィルターを外す
8 掃除機でアルミフィンのホコリを吸う
(注意点:アルミフィンは曲がりやすいので力をかけないで下さい!)
9 掃除スプレーを吹き付ける
10 乾拭きする
11 フィルターを取付ける
12 外観パネルを取り付ける
13 コンセントを差して30分間ほど送風で運転する

スプレーでのエアコン掃除のコツ(プロからのワンポイントアドバイス)

洗剤が浸透するまで少し時間が掛かるので汚れがひどい所から中心にまんべんなく一周してから、また汚れがひどい所からもう一周する様にスプレーをしていくと洗剤のムラが少なくなりキレイになりやすいと思います。
また、洗剤の残留が気になるのであれば、水だけのスプレーを用意して洗い流す様に吹き付けていくのも手かと思います。
また、送風の時に洗浄液や水が送風口から飛んでくることがありますので、送風口周りを漏斗の様な形で覆う様にして養生をして洗浄液や水を受けると周囲に飛び散らなくて済みます。

スプレーを使う以外の方法で自分でエアコン掃除する方法

ありません。